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レベル計
ディスプレーサ式レベル計
液体中に浸漬する円筒型ディスプレーサの重量変化を伝送信号に変換する方式で、ディスプレーサを槽内に直接挿入する内筒型と、外部に液を導き測定する外筒型があります。ディスプレーサにかかる浮力は、それが排除した液の重量に等しく、したがってディスプレーサの断面積が軸方向に関して一定であれば、浮力と液位は直線関係となり、浮力を測って液位を検出することが可能となります。
フロート式レベル計
液面上に浮かべたフロートが、測定テープによって一定の張力で吊り下げられています。液面の変化にしたがって、フロートが上下に移動し、測定テープはレベル計内の巻取機に巻き取られ、その長さの変化により液位を測定します(タンクゲージ型)。また、液面上に浮かべたフロートの上下運動を、ワイヤーロープを用いてプーリの回転角に変えて液位置を測定する方法もあります(プーリー型)。ダム水位、井戸水位、河川水位、堰式流量計用水位などで使われています。
圧力式レベル計
液体の比重が一定であれば、液体が入っている容器の底にかかる圧力は液面の高さと液体の密度の積に比例します。この圧力を測定して液面の検出を行います。容器内の液体を、直接、差圧伝送器に導き測定する方式が一般的です。測定した圧力はアナログ信号として伝送され、連続したレベル測定ができます。計測対象となるタンクの種類(開放式または密閉式)によりいろいろな圧力測定方法が用いられています。
投込式水位計
ケーブルの先に取り付けた検出部を水中に投入して水位を計測します。検出部に内蔵されたダイヤフラムが液面のレベルを液体圧として捕え、その液体圧を電気信号に変換し、液面を連続検出します。上水道、下水道、井戸、貯水池、配水池、ダムや河川などにおいて、水位の計測に用います。
超音波レベル計
超音波パルスをセンサ発信部から発信し、測定対象(液体など)に反射して戻ってくるまでの時間を計測することによって、液面などのレベルを連続的に計測します。音速(超音波)は気体の種類と温度によって変わるため、気体の温度を補正して行います。超音波レベル計は、非接触で測定でき、機械的な可動部がないため、保守・点検が容易です。
電波式レベル計
電波式レベル計から発信されたマイクロ波パルスが液面などの測定対象物表面で反射し、その反射パルスを再び電波式レベル計で受信します。この発信してから受信するまでの伝播時間を測定することによって、電波式レベル計と測定対象物までの距離を測定しています。マイクロ波を使っているため、測定対象の温度、圧力、風などの影響を受けません。